《チェンバロ・フォルテピアノ》

 


目次


はじめに

 

第1章 チェンバロとは何か

チェンバロとは何か

チェンバロとピアノの区別

チェンバロの種類(4つのタイプ)

チェンバロのアクション

音名の表記法

二段鍵盤のアクション

チェンバロのケース

ショート・オクターヴとブロークン・オクターヴ

チェンバロの内部構造

チェンバロの振動体=響板

チェンバロ演奏におけるアーティキュレーション

チェンバロの演奏におけるアルペッジョとアーティキュレーション

<付論>レジスター使用法の具体例

第2章 チェンバロの発生とイタリアのチェンバロ

チェンバロの起源と初期の図像

現存する最古のチェンバロ

アルピコルド

16世紀イタリアのチェンバロの特徴

イタリアのチェンバロの装飾

17世紀の新しい風

ゼンティとジュスティのチェンバロ

イタリアのチェンバロについての研究の現在

<付論>エンハーモニック鍵盤をもつチェンバロについて

「エンハーモニック」とエンハーモニック鍵盤

自然倍音列と純正調

純正律の破綻と「中全音律」

転調の可能性の拡大

第3章 フランダースのチェンバロとその影響

フランダースとは・・・?

アントワープにおけるチェンバロ製作の始まり

ルッカースの登場

ルッカースのチェンバロ

ルッカースの二段鍵盤

ルッカースのヴァージナル

ルッカースの装飾

ルッカースの影響とその後のフランダース

17世紀イギリスのヴァージナルとチェンバロ

第4章 クラヴィコードの原理と初期のクラヴィコード

注目を集めるクラヴィコード

音楽の魂を体現した楽器

クラヴィコードのアクションと発音の特性

モノコードの応用と黎明期のクラヴィコード

現存する最古の楽器群

スペインのクラヴィコード

プレトリウスのクラヴィコード

17世紀のクラヴィコード〜ダイアトニック・フレットフリー・タイプの登場

第5章 ドイツとフランスにおけるチェンバロの製作伝統

第三の製作伝統・・・?

チェンバロ発祥の地

初期のドイツのチェンバロ

シュトゥットガルトの無銘のチェンバロ

17世紀のフランスのチェンバロ

ドンゼラーグとドイツのチェンバロの関係

さらなる研究調査の必要性

第6章 クリストフォリとスカルラッティ

ピアノ製作への最初の試み

ガイゲンヴェルク

クリストフォリのチェンバロとクラヴィコード

クリストフォリのピアノフォルテ

クリストフォリのアクション

クリストフォリのピアノフォルテの構造

クリストフォリがピアノフォルテに求めたもの

ジュスティーニのソナタ集とポルトガル宮廷の人々

ドメニコ・スカルラッティとマリア・バルバラ

スペイン王妃の所有していた12台のチェンバロ

王妃のピアノフォルテ

王妃の楽器目録の問題点

王妃のチェンバロ

スカルラッティのソナタの音域と彼の意図した鍵盤楽器

クリストフォリ以後のイタリアのピアノフォルテ

18世紀のイタリアのチェンバロとチェンバロ・アンジェリコ

スペインのピアノフォルテ

ポルトガルのピアノフォルテとチェンバロ

ピアノフォルテの普及についてスカルラッティの果たした役割

 

第7章 金の卵を産んだルッカース 〜18世紀のパリに花開くチェンバロの黄金時代〜

フランスにおけるルッカース一族の工法の継承

ルッカースのチェンバロのプティ・ラヴァルマン(小さな改造)

ルッカースのチェンバロのグラン・ラヴァルマン(大改造)

19世紀ネオ・ロココ・スタイルによる贋物のチェンバロ

製作者の特定とラヴァルマンの手法の解明

チェンバロ王国フランス

シノワズリー(中国風装飾)

チェンバロ王国の黄昏

第8章 バッハの鍵盤楽器

バッハとクラヴィコード

バッハの時代のクラヴィコード

チェンバル・ダムールとラウテンヴェルク

バッハの遺産目録

バッハのチェンバロの音域

「バッハ・チェンバロ」と呼ばれる楽器

バッハとチェンバロ

バッハとピアノ

パンタレオン=演奏会用ダルシマー

シュレーターの主張

ジルバーマンによる鍵盤付パンタレオンの開発

バッハのクラヴィーア協奏曲=ピアノ協奏曲?

ジルバーマンのピアノ

再び、バッハとピアノ

<付論>フランス様式のチェンバロで弾いたバッハ

第9章 バッハの息子たちとクラヴィコードの時代 〜チェンバロとピアノの狭間で〜

チェンバロとピアノの距離

C・P・E・バッハと『正しいクラヴィーア奏法』(1753/62年)

多感様式と「疾風怒濤」

C・P・E・バッハの演奏と彼のジルバーマン・クラヴィコード

クラヴィコードの時代

C・P・E・バッハとフォルテピアノ

ドイツにおけるターフェルクラヴィーア

ハイドンとクラヴィコード

ロンドンのバッハ

イギリス・ピアノの黎明期とズンペのスクウェア・ピアノ

ハイドン、グルック、パイジエッロの肖像画

バッカースによるイギリス式グランドの開発

ブロードウッドと彼のライヴァルたち

第10章 モーツァルトの鍵盤楽器

シュタインのピアノとの出遭い

シュタインによる「ウィーン式アクション」の開発

ヴィザヴィ・フリューゲルをめぐって

モーツァルトのチェンバロとクラヴィコード

ミュンヘンとザルツブルクのピアノ

マンハイム=パリ旅行

モーツァルト一家の肖像画

ヴァルターとの出遭い

モーツァルトのヴァルター・ピアノ

オーセンティシティの問題

モーツァルトのペダル・クラヴィーア

モーツァルトのピリオド楽器を求めて

ホフマンのピアノ

モーツァルトのピアノ音楽の変化

第11章 ベートーヴェンのピアノ

ベートーヴェンのピアノ

1790年代におけるウィーンのピアノ製作家

シュタインのザイテンハルモニカ

ヴァルターとホフマンのピアノの変化

ハイドンとフォルテピアノ

ナネッテ・シュトライヒャーの登場

「表情豊かなチェンバロ」と「音量の大きなクラヴィコード」

ベートーヴェンとシュタインのピアノ

ヴァルターのピアノとベートーヴェンのピアノ音楽(1795?1803年)

ベートーヴェンの演奏

ヴァルターとの不和

エラールのピアノを贈られて(1803?1810年)

シュトライヒャー夫妻の援助の下で(1809-18年)

最後の光芒

第12章 フォルテピアノの演奏様式

現代ピアノのスタイルによるフォルテピアノの演奏

エマヌエル・バッハとテュルク

チェルニーによるテンポ・ルバートとアルペッジョ

ヴェルテ=ミニョンで聴くライネッケとレシェティツキー

パデレフスキーとシュナーベル

破壊された演奏伝統と古楽器の復興

今日の危機を予言したダルベール

フルトヴェングラーの語る「自己完成としての即興演奏」

参考文献と註

資料地図

用語解説

人名索引

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