銘器クロルで弾く
フランス・クラヴサン音楽選集

渡邊順生(クラヴサン)


French Harpsichord Music
Yoshio Watanabe, harpsichord

銘器クロルで弾く
フランス・クラヴサン音楽選集

銘器クロルで弾く
フランス・クラヴサン音楽選集

渡邊順生(クラヴサン)


≪曲目一覧≫

L. クープラン(c.1626-1661):組曲 ニ長調
[1]プレリュード
[2]アルマンド
[3]クーラント
[4]サラバンド
[5]シャコンヌ
J.P. ラモー(1683-1764):クラヴサン曲集(1724)より 組曲 ニ短調 − ニ長調
[6]恋の嘆き(ロンドー)
[7]-[9] ソローニュの雛鳥
[10]溜め息
[11]つむじ風
[12]ムーサ〔ミューズ〕たちの会話
[13]一眼巨人〔キュクロープス〕たち
[14]皇太子妃
L. クープラン:組曲 ハ長調
[15]プレリュード
[16]アルマンド
[17]パッサカリア
A. フォルクレ(1671-1745):組曲第5番 ハ短調
[18]ラモー
[19]ギニョン
[20]レオン(サラバンド)
[21]ボワソン
[22]モンティニ
[23]シルヴァ
[24]ジュピテル〔ジュピター〕
total playing time...79'36”
≪使用楽器≫
チェンバロ(クラヴサン):クリスティアン・クロル Christian Kroll
(1776年 リヨン)
≪録  音≫
シャルトル博物館(フランス) 2014年4月1, 3, 7, 9日
≪解  説≫
船山信子、渡邊順生
銘器クロルがフランス鍵盤音楽史の輝かしい歩みを蘇らせる
ルイ14世の「偉大な17世紀」を象徴するルイ・クープランと、激動の18世紀において進取の気質に富む作品を生み出したラモーとフォルクレ。クラヴサン音楽を代表する3人の個性的な作曲家の作品から、渡邊は自らの重厚な音楽性と共鳴する作品を厳選した。18世紀、リヨンで活躍したチェンバロ製作家クリスティアン・クロルの銘器で響く名作群は、2世紀にわたり栄華を極めたフランス音楽の彩りと輝きを伝える。
ブックレットには、各国チェンバロの仕組みを俯瞰的に伝える渡邊自身による解説も収載。レコーディング会場となったシャルトル博物館(フランス)に響く、クロルのいぶし銀の音色は、一聴の価値あり。

渡邊順生(クラヴサン)
Yoshio Watanabe

1950年、鎌倉の生まれ。チェンバロ、フォルテピアノ、クラヴィコード奏者及び指揮者。2011年第42回サントリー音楽賞受賞。ピアノを宅孝二、チェンバロを小林道夫らに師事。1973年、一橋大学社会学部卒業と同時にオランダへ留学、アムステルダム音楽院にてチェンバロをグスタフ・レオンハルトに師事。

1977年最高栄誉賞付ソリスト・ディプロマを得て同音楽院を卒業、更に、プリ・デクセランスを受賞した。その後ヨーロッパ各地にて演奏活動を行ない、1980年に帰国。以来、古楽器演奏の啓蒙と普及に努め、精力的な演奏活動を展開。

1984年古楽器のオーケストラ「ザ・バロックバンド」を結成し、モンテヴェルディ《オルフェオ》、《聖母マリアの夕べの祈り》、バッハ《ヨハネ受難曲》、ヘンデル《メサイア》等々、声楽大曲を中心とした演奏活動を行なって好評を博した。フランス・ブリュッヘン、アンナー・ビルスマ、マックス・ファン・エグモント、ジョン・エルウィスをはじめヨーロッパの名手・名歌手たちと共演多数。91年夏アメリカに楽旅して絶賛され、その後はローマ、パリ、ザルツブルク、アムステルダム等、国際的にも活躍。
ソニー、創美企画、コジマ録音、セシル・レコード等より多数のCDをリリース。
崎川晶子との共演による『モーツァルト:フォルテピアノ・デュオ』(コジマ録音)では2006年度レコード・アカデミー賞(器楽曲部門)を受賞した。

また、楽譜の校訂や論文の執筆なども手がけ、2000年秋に上梓した「チェンバロ・フォルテピアノ」(東京書籍)は、歴史的鍵盤楽器の包括的な概説書・研究書として、各方面で大きな反響を呼んだ(2009年2月、第3刷刊行)。上野学園大学客員教授。桐朋学園大学、東京音楽大学、及び国立音楽大学講師。

http://www.cembalo.com/

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