Cembalo, Clavicordo & Fortepiano

 


 

 

初演の編成で再現されるベートーヴェンの名曲
ラルキブデッリと仲間たち
指揮:ユルゲン・クスマウル/ザ・バロック・バンド
ヴァイオリン:ヴェラ・ベス
チェロ:アンナー・ビルスマ
フォルテピアノ:渡邊順生


ベートーヴェン
『コリオラン』序曲
ピアノ、ヴァイリン、チェロのための三重協奏曲ハ長調 Op.56
交響曲第3番『英雄』変ホ長調 Op.55


ザ・バロックバンド
Violin  

瀬戸瑤子 渡邊慶子 蒲生克郷 桐山建志 竹嶋祐子
荒木優子 高田はるみ 大塚まゆみ 松永綾子 堀内麻貴
山内久美子 影山優子

Viola   百武由紀 渡部安見子 深沢美奈 中島久美
Cello   花崎 薫 藤村俊介 長明康郎
Doublebass   笠原勝二 今野 京 田所智子
Flute   菅きよみ 前田りり子
Oboe   三宮正満 尾崎温子
Clarinet   坂本 徹 佐々木麻衣子
Bassoon   岡本正之 江崎浩司
Trumpet   島田俊雄 神代 修
Horn   下田太郎 飯島さゆり 小鮒信次
Timpani   堀尾尚男



東京公演:  チラシ

 日時
2002年10月11日(金)午後7時開演
2002年10月12日(土)午後5時開演
 会場
浜離宮朝日ホール
 チケット料金
全席指定: S席¥9,000/A席¥7,000/B席¥5,000
 チケット取扱い
朝日ホールチケットセンター: 03-3267-9990
東京アーティスツ: 03-3440-7571
チケットぴあ: 03-5237-9990
CNプレイガイド: 03-5802-9990
東京文化会館チケットサービス: 03-5815-5152
 
 

札幌公演:  チラシ

 日時
2002年10月9日(水)午後7時開演
 会場
札幌コンサートホールKitara大ホール
 チケット料金
全席指定: S席¥5,000/A席¥4,500/B席¥4,000/C席3,500円
  学生C席1,000円/小中高生A席500円
 
 チケット取扱い
Kitaraチケットセンター: 011-520-1234
チケットぴあ: 011-281-9999
ローソンチケット: 011-737-4649
大丸プレイガイド  
4丁目プラザプレイガイド  
道新プレイガイド(道新大通りプラザ)  
プラザi (札幌国際プラザ)  
札幌市役所地下売店


栃木公演

 日時
2002年10月14日(月) 午後5時開演
 会場
栃木市文化会館大ホール
 チケット料金
4,000円(前売り3,500円)
 チケット取扱い
栃木[蔵の街]音楽祭事務局: 0282-23-5678

初演の編成で再現されるベートーヴェンの名曲

 今回の編成は、《英雄交響曲》と《三重協奏曲》が同時に私的初演された1804年当時のウィーンで、最も一般的であったオーケストラ編成に基づくもので、こうした編成をとることでベートーヴェンの意図したオーケストラの色彩的バランスを再現することを目指しています。
 ユルゲン・クスマウルは、ビルスマ率いる「ラルキブデッリ」のメンバーとして、またその他のグループの一員としてもソリストとしても度重なる来日ですっかり日本のファンにもお馴染みになった当代随一のヴィオラ奏者ですが、最近では指揮者としても華々しく活躍しています。今回と同じ指揮者、ソリスト、オーケストラの組み合わせで、1999年9月に、東京文化会館大ホールで行われた演奏会は、日本の古楽界における画期的な事件でした。曲目はモーツァルトの《協奏交響曲》、ハイドンの《チェロ協奏曲》、ベートーヴェンの《三重協奏曲》。この演奏会のために厳選されたメンバーは、わが国でも最も演奏経験豊富な古楽器奏者たちに加えてN響や都響の団員など何れ劣らぬ歴戦の猛者たちでしたが、クスマウルのリードによって室内楽におけるような各人の自発性を最大限に発揮し、休憩時間のたびに「こんなに楽しいオーケストラは初めて!」を連発。本番では非凡なまでの集中力を発揮し、古楽器のオーケストラからは通常望み得ないような、柔らかくて底力のある響きを創り出して聴衆の大喝采を博したのでした。今回の演奏会は「あの感動をもう一度!」という奏者たちと聴衆の皆さんの熱望によって実現したものです。
 《三重協奏曲》は、ピアノ・トリオ対オーケストラという特異な編成で書かれており、室内楽的親密さとニュアンスの豊かさがオーケストラのダイナミズムと対置されるという、ベートーヴェンでなければ書き得なかったユニークな「協奏交響曲」で、部分的には3つの独奏楽器がまるで1つの楽器のように扱われています。ここでは、これまでも水際だったベートーヴェン解釈を聴かせて来た名手ビルスマの本領を存分に堪能することが出来るでしょう。  この協奏曲は、実は大作《英雄交響曲》とは表裏の関係にあります。この2曲は、例えば《運命》と《田園》、《第七》と《第八》同様、同時期に作曲あるいは構想され、対照的でかつ相互補完的関係を持った一対の作品であり、2曲を同時に演奏することによってそれぞれの作品の特性が一層顕著に浮かび上がるので、別々に聴く時の何倍も楽しむことが出来るでしょう。
 《英雄》についてはここでご説明する必要は全くないでしょうが、ベートーヴェン自身、《第九》を除く自作の交響曲中で最も気に入っていた作品でした。それはきっと、雄渾にして悲壮、しかも陰翳に富んだ果てしない世界の広がりという、彼自身の音楽のあらゆる要素を盛り込んだ作品であったからに違いありません。
  ベートーヴェンの音楽が感動的なのは、すべての人に向かって開かれた音楽を彼が目指し実現したからに他なりません。ここに参集するヨーロッパの名手たちと日本古楽器界の精鋭たちもまた、共働してその精神を再現し、聴衆の皆様と共に「歓び」を分かち合うことを希ってやみません。

渡邊順生

 



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