Cembalo, Clavicordo & Fortepiano

 


 

 

日本初のシングル編成による
J.S.バッハ/ヨハネ受難曲
指揮/チェンバロ 渡邊順生

ザ・バロックバンド
Evangelist   大島 博
Jesus   小笠原美敬
soprano   佐竹由美
alto   上杉清仁
tenor   谷口洋介
bass   浦野智行
violin/viola d'amore   川原千真
渡邊慶子
viola   深沢美奈
cello   花崎 薫
double bass   今野 京
flauto traverso   有田正広
斎藤紫都
oboe   本間正史
江崎浩司
lute   永田平八
viola da gamba   宇田川貞夫
organ   崎川晶子

日時
2002年5月22日(水)7時
会場
浜離宮朝日ホール
チケット料金
全席指定:S席¥5,000/A席¥4,000
チケット取扱い
朝日ホールチケットセンター: 03-3267-9990
東京アーティスツ: 03-3440-7571
チケットぴあ: 03-5237-9990
CNプレイガイド: 03-5802-9990

音楽の「世界遺産」
バッハの<<受難曲>>

今回の公演の最大の特徴は、すべてのパートが1人ずつの歌手あるいは器楽奏者によって演奏されることである。通常は合唱によって歌われる声楽声部もこの例に漏れない。今から20年ほど前に、アメリカの音楽学者で鍵盤楽器奏者のジョシュア・リフキンは、バッハの数多くの教会作品は各パート1人ずつでやるのがオリジナルの編成であった、と主張して実際にそのような演奏を開始し、賛否両論の激しい論争を巻き起こした。その議論はいまだ決着するに至って居いないが、私にとってこの編成が魅力的なのは、「オリジナル編成」云々の議論よりも、バッハの複雑な対位法による各声部が鮮明に浮かびあがるであろうということ、そしてまた、これが演奏に携わる音楽家各人の自発性が最もよく発揮される演奏形態であろう、という点にある。バッハの、<<受難曲>>は、彼の全作品中でも − いや、古今のあらゆる音楽の中でも − 最も感動的なものである。深い悲しみや苦しみを体験し、この種の音楽を心から求めている人々にとって、これほど、魂の奥底に深く響きわたる音楽は他にはあるまい。どんなに頑なに閉ざされた心にもすっと入って行ってその扉を内側から開き、精神の比類ない高みへといざなってくれる。そのような作品なればこそ、演奏者個々の自発性と作品への共感を結集することによって、作品の内奥の真実が輝き出ることを、そして、これが演奏者にとっても聴衆の皆さんにとっても、新たな発見の機会となることを希ってやまない。

渡邊順生



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